「攻め」のDXとは

企業は急速に進む変化への対応を迫られています。コンピュータの情報処理能力向上、スマートフォンの普及によるインターネットの常時接続とディスプレイの持ち運び、コロナショックにより生まれるニューノーマルなど、不確実性の高い社会は、顧客の価値観やライフスタイルの急速な変化も促進しました。この激しい社会の変化、顧客行動の変化への対応策として「デジタルトランスフォーメーション」の必要性が叫ばれています。

そこでデジタルトランスフォーメーションとは何かについて説明し、デジタルトランスフォーメーションを始める最初の一歩に何をすべきかについてご説明します。

1.デジタルトランスフォーメーションは未来を創造するための方法

経済産業省の定義によると「デジタルトランスフォーメーション」とは「企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争優位性を確立すること」とあります。

この定義を読み解くとデジタルトランスフォーメーションは次の5つの要素にすることができます。

①顧客行動起点で考えること

②事業構造の変革を伴うこと

③組織体制の変革を伴うこと

④①〜③をデジタル/テクノロジーによって実現すること

⑤デジタルトランスフォーメーションの実現によって、変化の激しい未来において新しい需要を創出し、競争優位を実現すること

つまり、デジタルトランスフォーメーションの最初の起点は、顧客の現在を理解すること、そしてそこにあるニーズを理解することにあるべきです。そして、その変化を捉え、更なる変化に先んじて商品やサービスなどのソリューションを提供し、その上でビジネスモデルを変革することに取り組み、その手段としてデジタルを活用することなのです。

では、デジタルトランスフォーメーションによって未来を創造していくために、何からスタートすべきなのでしょうか。それを説明する前に、デジタルトランスフォーメーションに取り組む多くの企業が勘違いし、陥っている罠についてお伝えしたいと思います。

2.デジタルトランスフォーメーションの「攻め」と「守り」

わたしたちはデジタルトランスフォーメーションには2種類あると考えています。1つは日々の業務など、価値創造を行うための「プロセス」のトランスフォーメーション、もう1つは事業そのものの変革を行う「ビジネス」のトランスフォーメーションです。

現在、SaaS( Software as a Service:サービスとしてのソフトウェア ) などを使った、業務プロセスのデジタルトランスフォーメーションは加速度的に進んでいます。わたしたちはプロセスのデジタルトランスフォーメーションを「守りのデジタルトランスフォーメーション」と呼んでいます。業務プロセスをAI( Artificial Inteligence:人工知能)やRPA( Robotics Process Automation :事務作業など、ホワイトワーカー業務の機械による自動化 )など、デジタル技術によって業務を効率化することは生産性向上や利益向上をもたらすため、堅実な経営を行っていく上でとても重要です。

一方でこの「守りのデジタルトランスフォーメーション」で出来る事は、業務の効率化・合理化・平準化などの生産性向上に留まります。利益率の向上には寄与しますが、それ以上の価値や売上を創出することはできません。

変化の激しい時代に、特にデジタル技術の発展やスマートフォンの普及によるインターネットの常時接続による顧客接点を持ち続けられる状態がもたらしたこの変化に対して、「攻めのデジタルトランスフォーメーション」に取り組まなければ、未来はない、と言っても過言ではありません。

「攻めのデジタルトランスフォーメーション」とは何なのか。それは『顧客起点で事業構造、組織構造をデジタルによって変革することによって、新しい価値を創造し、未来を切り拓くこと』です。そして、『会社に新たな売上を創るような事業機会をもたらすこと』です。

それではどのように実現すれば良いのでしょうか。その答えはとてもシンプルなものです。私たちCurationsは「顧客の声を聞くことや観察すること」で、ビジネスのトランスフォーメーション、そしてより良い未来を創造するヒントが得られると考えています。

3. 顧客の声を聞くべき2つの理由

 なぜ顧客の声を聞くべきなのか?そこには2つの理由があります。1つ目の理由は顧客の価値観や行動が大きく変わっていること。2つ目の理由は顧客の価値観や行動が変わっても、満たされていない状態や普遍的なニーズが存在しているからです。

モノがなかった時代においては、誰しもが同じようなライフスタイルを目指すという共同幻想が成立しました。三種の神器(1950年代後半:白黒テレビ・洗濯機・冷蔵庫、1960年代半ば:カラーテレビ・クーラー・自動車、2000年代:デジタルカメラ・DVDレコーダー・薄型テレビ)に代表されるように皆が同じものを一様に求めていたのです。

豊かになった現代社会では最低限の生活を実現するために必要なモノやサービスは誰もが安価に手に入れられるようになりました。ライフスタイルをより充実させるために顧客の行動も変化し、より多様なニーズが生まれ、企業もそれに適応する形で、より多様なモノやサービスの創出が迫れられています。 

この変化に情報技術が組み合わさることで、熱烈なファンがいる多様な商品を長期に渡って販売し利益を得る「ロングテール」と呼ばれるビジネスモデルが生まれてきました。顧客の価値観・行動の変化は、ビジネスモデルの変革を起こすほど、企業に大きなインパクトがあるということです。

また、情報革命、新型感染症の流行によって、顧客の価値観や行動は大きく変わってしまいました。これを機会と捉えると革新的なビジネスモデルが生まれる時代に突入したということになるでしょう。全く新しい「ニューノーマル」と言われる世界で、顧客の新たに生じた価値観や行動に向き合い、彼らの声を拾い集めることこそ、イノベーションを生み出すために最初に取り組むべきことなのです。

4. 今こそ「攻め」のデジタルトランスフォーメーションに取り組もう

情報革命、ニューノーマル、アフターコロナを通じて、顧客の価値観や行動が大きく変化しつつあります。この変化に対応するためには、業務プロセスのデジタル化である「『守り』のデジタルトランスフォーメーション」ではなく、ビジネスそのものを変革させる「『攻め』のデジタルトランスフォーメーション」を実行しなくてはいけません。

『攻め』のデジタルトランスフォーメーションは顧客の声を聞くことがスタートです。現代の顧客がどのようなニーズを持っているか、どのような課題を抱えているかを聞き、そこから顧客が抱えている普遍的なニーズは何かを引き出すことから始めなくてはいけません。それが「インサイト」です。

インサイトをもとに、未来を構想し、事業という手段を用いて構想した未来を現実にしていくこと、これらのプロセスをデジタルによって実現していくことが「デジタルトランスフォーメーション」なのです。

あなたがデジタルトランスフォーメーションに取り組むのであれば、顧客の声を聞き、行動を観察することから始めましょう。顧客の声と行動の中にこそ、将来のビジネスモデルを生み出すヒントが隠されています。

もしデジタルトランスフォーメーションを実現する頼れるパートナーを探しているのなら、私たちCurationsにお声掛けください。あなたがデジタルトランスフォーメーションを実現する最初の一歩を踏み出すサポートをします。

わたしたちと共により良い未来を創造していきましょう。

【問い合わせ】

Curations株式会社は新規事業開発に特化したスペシャリスト集団です。顧客の声を聞き、自社のアセットを活用することで、革新的ビジネスモデルの創出と企業のビジネスに変革を起こすサポートいたします。

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